レクサスGS

マークX GRX130

2009年(H21)10月~

初代の誕生からおよそ5年、「マークX」としてはモデル初のフルモデルチェンジを実施。「マークII」の時代から通算11代目のモデルとなる。月間販売目標台数は3000台と発表されている。

2代目のエクステリアは、glam tech(グラムテック)をキーワードにコンサバティブな「マークII」より大胆でアグレッシブとなった初代のデザインテイストをさらに熟成・昇華させ、より攻め込んだスポーツサルーンでありつつ上質なプレミアムカーとしての進化を図った。キャッチコピーは、「SAMURAI X」である。

フロントフェイスには初代のアイデンティティであった三連のヘッドランプとメッシュグリルも引き続き採用された。またリアコンビネーションランプもフロントと同じく三連タイプに変更され、さらにトランクリッドへもランプを追加した。

先代で採用されて後にレクサスLSやクラウンに採用されたリヤバンパーとマフラーのテールエンドが一体化している構造は今回は採用を見送り、レクサスのISやGSと同じバンパー別体のマフラーエンドへと変更された。

プラットフォームは12代目クラウン、3代目レクサスGSと共通のプラットフォームを先代に引き続き採用している。

エンジンは初代で新たに搭載されたGR系のV型6気筒を引き継ぐが、3Lエンジン(3GR-FSE型・256ps/32.0kgm)がレクサスIS350と同型となる3.5Lの「2GR-FSE型」(318ps/38.7kgm)へと換装され、大幅なパワー&トルクアップが図られて動力性能をより向上させた。 また、2.5Lエンジン(4GR-FSE型)は従来のプレミアムガソリン仕様からレギュラーガソリン仕様へと変更され、パワー&トルクこそ従来型より若干低下したものの燃費性能は大幅に向上した。なお、全車トランスミッションを6速(オートマチック)に統一した。

3.5L車の全車には、クラウン・アスリートの3.5Lが搭載するアドヴィックス製の「アルミモノブロック4ポッド対向キャリパー」と大径ディスクローター(17インチサイズ/334φ)を移植してストッピングパワーを引き上げ、さらにクラウン・アスリートよりも太い235/45/R18サイズのタイヤと18インチアルミホイールを採用して大幅に向上したパワー&トルクに対応している。

また、年々厳しくなる安全性能に対応すべくさらに装備を充実させた。7個のエアバッグや旋回時の横滑りを抑える「VSC」と加速時の車軸空転を防ぐ「TRC」、そして後部衝突時に頸部へ加わる衝撃を軽減する「アクティブヘッドレスト」を全車へ標準装備した。

平均燃費や渡航可能距離などを表示する「マルチインフォメーションディスプレイ」には高コントラストの白色有機ELを採用して視認性を向上させた。そしてラゲージスペースは4人分のゴルフバッグと鞄を収められるよう最大容量を拡大(480L)している。

|グレード

  • 250G Fパッケージ (新車価格238万円)
  • 250G (新車価格267万円)
  • 250G リラックスセレクション (新車価格269万円)
  • 250G Sパッケージ (新車価格294万円)
  • 250G Sパッケージ リラックスセレクション (新車価格299万円)
  • プレミアム (新車価格337万円)
  • 350S (新車価格353万円)
  • プレミアム Lパッケージ (新車価格380万円)

|プレミアム

前期型では3.5L車のみに設定されていた最上級グレード。エクステリアには、専用デザインのグリル・フロントバンパーとサイドスカートにメッキのモールを配して他グレードとの差別化を図っている

|Lパッケージ

ミリ波レーダー方式の「プリクラッシュセーフティシステム」、AFS付きヘッドランプ、リア電動サンシェードを搭載。

後期型ではフロントロアグリルやサイドマットガードにめっき加飾を施し、シート表皮にアルカンターラを新設定。ナノイーとスーパーUVカットガラス(フロントドアガラス)を標準装備し快適性も高め、2WD車にはFAD(振動数感応)ショックアブソーバーも採用し、優れた操舵性・走行安定性とショックの少ない適な乗り心地を高次元で両立した。

また、グレード体系を見直し、「Premium L Package」を廃止する代わりに、これまで設定がなかった2.5L車にも設定。さらに、2.5L・4WD車の「PREMIUM Four」を新設した。

|Sパッケージ

3.5L車(「350S」)と2.5L車(「250G S Package」・「250G S Package Relax Selection」)の双方に用意されるスポーツグレードで、「マークII」時代のスポーツグレードであるツアラーシリーズに相当するグレードである。エクステリアは、空力性能を向上させる専用のフロント&リヤバンパースポイラーとリアスポイラーを標準装備。またヘッドランプとリヤコンビネーションランプにスモーク塗装が施されて他グレードとの差別化を図っている。

またレクサスISと同様に、スポーツ走行時の素早い変速に対応できるように「パドルシフター」を搭載。そして3.5L車には、「クラウン・アスリート」の3.5L車やレクサスの「IS350」&「GS350」と同じく車両姿勢制御安定化システム「VDIM」を全車で唯一搭載し、さらに「アクティブ・ステアリング統合制御(EBD付ABS+VSC+TRC+EPS)」も追加されてサーキット走行などの激しいスポーツ走行にも対応できるように仕立てられている。

後期型ではリアスポイラー(バンパーロア)のデザインを変更し、フロントロアグリルをメッシュタイプに変更してスポーティ感を大幅に強調し、内装パネルに幾何学調柄を新設定した。なお、「250G S Package Relax Selection」は廃止となった。

|リラックスセレクション

250Gに運転席8ウェイ+助手席4ウェイパワーシートを追加。

|Fパッケージ

逆に装備を厳選し価格を抑えたエントリーモデルの「F Package」が用意されていた。後期型ではインテリアカラーをビターブラックとアイボリーブラックの2色に刷新し、木目調パネル色にグレージュを追加した。なお、「Sports type」同様、「250G Relax Selection」を廃止した。

マイナーチェンジ(後期型)

クラウン GRS180後期型

|2012年(H24)8月~

今回のマイナーチェンジでは、内装材やフロントピラー内の制振材の採用を拡大し、静粛性を向上。さらに溶接のスポット点数を追加するなどボディー剛性を高め、操縦性・走行安定性も高めた。また、3.5L搭載の「プレミアム(PREMIUM)」に加え2.5L搭載の2WD「プレミアム(PREMIUM)」と、その4WDモデルとなる「プレミアム Four(PREMIUM Four)」を追加。

エクステリアでは、フロント&リアバンパー、フロントグリル、リアコンビネーションランプのデザインを変更したほか、バイキセノン式ディスチャージヘッドランプ&LEDクリアランスランプを採用。インテリアでは4眼メーターの採用や、シフトレバーまわりなどに高輝度シルバー塗装が施されている。ボディカラーには新色のダークレッドマイカメタリック、ダークブルーマイカを含む、全6色を設定。

|2012年(H24)10月~

今回、GAZOO Racingのテストドライバーがトータルチューニングを施したモデル「Gs」を新設定。コイルスプリングやショックアブソーバーに加えブッシュなどにも専用チューニングを施したサスペンションを採用。さらに、各種メンバーブレースの採用や溶接のスポット点数の追加でボディ剛性を向上させるとともに、床下気流の整流化を目的とする空力パーツを装備。これに加え、高剛性で軽量な専用19インチ鍛造アルミホイール、高性能タイヤのほか、レッド塗装や「Gs」ロゴをあしらった専用ブレーキキャリパーなどを採用する。

エクステリアでは、専用デザインのバンパー(フロント/リア)、フロントグリル、4本出しマフラー(大径バッフル)を採用するとともに、「Gs」エンブレムをフロントフェンダーとラゲージドアに配した。また、インテリアではアルカンターラの「Gs」エンブレム付専用スポーツシートを装備するほか、専用オプティトロンメーター(白文字盤/「Gs」ロゴ付)、レッドステッチ入りステアリング&シフトレバーノブ、カーボン調加飾のインストルメントパネルなどにより、スポーティ感を高めている。

ヴェルティガ

初代と同じく専用のデザインのフロントバンパーをはじめVertiga専用のエアロパーツを装着し、初代「Vertiga」のテイストを引き継いだ。マイナーチェンジに伴い、無くなった。

+M SuperCharger

先代でもリリースされた「SuperCharger」の進化版で、ベースエンジンが3.5Lとなったことでさらなるパワーアップが実現した。TOM'S製スーパーチャージャー(ルーツブロアー式)に水冷インタークーラーと専用チューンのECUが搭載されるほか、増大したパワーに対応すべく-20mmの専用ローダウンサスペンションも標準で装備される。スペックは360PS/50.8kg・mで、クラウンアスリート「+M SuperCharger」と同一となる。