フーガ Y51

フーガ Y51

2009年(H21年)11月~

高級スポーティセダンという、先代の特徴を継承しながら、セダンの本質的な魅力である「走・美・快」の最高峰を追求した2代目となる日産フーガ。

Y50型フーガが2009年11月に初めてフルモデルチェンジされ、Y51型となった。当初エンジンにはV6 2.5Lと同3.7Lの2機種が用意され、2010年11月には3.5Lエンジンを搭載するハイブリッドモデルが追加された。フーガハイブリッドは日産として、2000年発売のティーノハイブリッド以来2車種目の、そして同社のFR乗用車としては初のハイブリッドカーとなる。また、ハイブリッドの追加設定により、V8エンジン搭載車は廃止された。

日本仕様車のフーガのエンジンにはV型6気筒 2.5Lおよび3.7Lが設定される。2.5Lエンジンについては先代と同じVQ25HR型が採用されるが、最高出力が向上し、一方で最大トルクは低下している。併せて燃費性能を向上した。3Lクラスのモデルとしては、先代フーガでは3.5LのVQ35HR型が採用されたが、モデルチェンジにより200cc排気量が増加され、3.7L VQ37VHR型となった。そのため最高出力・最大トルクともに向上したが、一方ではVVELの採用により、燃費性能は先代よりも向上した。

燃費向上に関しては、スピーカーからエンジンのこもり音と逆位相の制御音を発生してこもり音を低減する新技術の「アクティブ・ノイズ・コントロール」システムの採用により、低回転域のエンジンのロックアップ領域を拡大することが可能となった事も貢献している。なお、シーマのアクティブ・ノイズ・コントロールはより後席を重視した仕様となっている。

トランスミッションは先代の5速ATに代わり、全車ジヤトコ製JR710E/JR711E型マニュアルモード付フルレンジ電子制御7速ATが採用される。

フーガハイブリッド(インフィニティ・M35h)およびシーマに採用されるハイブリッドシステムは、1つのモーターとエンジン間を乾式単板で、トランスミッション後方の湿式多板クラッチで接続したパラレル方式である。搭載されるモーターは出力が50kWとなり、モーターのみのEV走行のできるフルハイブリッドでもある。ハイブリッド車はバッテリーの搭載により標準車で採用されるトランクスルー機構が省略されている。

バッテリーには同社とNECの合弁企業であるオートモーティブエナジーサプライにより製造される1.3kWhのリチウムイオンバッテリーが採用される。耐用年数は最悪条件下において10年/24万kmを見込んでいるという[10]。バッテリーは後席後方に配置されるため、トランクのスペースは標準車よりも小さくなり[11]、標準車には採用されるトランクスルー機構は採用されない。

外装については2009年に発表されたコンセプトカー、インフィニティ・エッセンスのデザインが一部取り入れられている。また、それまでV36型スカイラインセダン・クーペに採用されていた、ヘッドランプの位置をエンジンフードから離すというデザイン手法もとっている。

また先代フーガではセダンとしては全高が高く、それにより室内高を大きくとっていたが、エクステリアデザインでは若干の幅狭感が指摘されていたため、このフルモデルチェンジで全高を低く、全幅を大きくしている。ただし左右のドアミラー間の距離は変更されていないため、取り回し性の悪化は防いでいる。またAピラー位置を先代よりも50mm後退させることにより、ロングノーズなスタイリングとしている。

エアロダイナミクスでは、先代フーガのCd値が0.28、フロントゼロリフトであったのに対し、Y51型では大幅に向上し、HGY51型シーマも含めCd値をクラストップレベルの0.26とし、フロント・リアゼロリフトを達成している。

インテリアデザインについてもエクステリア同様、曲面が多く使用されている。室内のパッケージングは先代フーガとほぼ同じではあるが、フィニッシャーからピアノ調が廃止され、フーガについては全車木目調またはセミアニリン本革シート選択時のみに採用される新設定の純銀本木目、シーマについては本木目または純銀本木目となった。

室内空間については、フーガのホイールベースが先代と同一の2,900mmとなり、先代でも1クラス上のFセグメント車を凌いだ後席の室内空間を維持しつつ、前席ヒップポイントの見直しなどにより居住性をさらに向上している。室内空間はクラストップレベルであり、有効室内長については発売時点でクラストップを誇る。

また、前後席ヘッドルームおよび前後席ニールームでもトヨタ・クラウンやレクサス・GS、BMW・5シリーズなどのモデルを凌いでいる。シーマのホイールベースは先代モデルから180mm、ベースとなったY51型フーガから150mm延長されており、後席ニールームは825mmとなり[6]、Y50型フーガにも室内空間で劣っていた先代シーマから向上させているだけでなく、F40型レクサス・LSのロングホイールベースモデルよりも55mm長い。

2.5Lの「250GT」系に「250GT」、「250GT Type P」、「250GT A Package」が、3.7Lの「370GT」系に「370GT」、「370GT FOUR」、「370GT FOUR A Package」、「370GT Type S」が用意され、新たに「370VIP」も加えられた。

ハイブリッドにはベースグレードのほか、「VIP」、「A Package(2011年12月追加)」も用意される。「Type S」には専用の20インチアルミホイールとブリヂストン製、POTENZA RE050A 245/40タイヤが、その他のグレードには18インチアルミホイールとダンロップ製 SP SPORT MAXX TT 245/50タイヤが装着される。18インチホイールのデザインは全車共通であるが、ハイブリッドのホイールにはクロームカラーコートが施される。

|グレード(2009年11月発売モデル)

  • 250GT Aパッケージ (新車価格399万円)
  • 250GT (新車価格427万円)
  • 250GT タイプP (新車価格455万円)
  • 370GT FOUR Aパッケージ (新車価格451万円)
  • 370GT (新車価格457万円)
  • 370GT FOUR (新車価格478万円)
  • 370GT タイプS (新車価格492万円)
  • 370VIP (新車価格550万円)