フーガ Y50

フーガ Y50

2004年(H16年)10月~

2004年10月、40年以上の歴史を持つセドリックおよびグロリアの後継車として、初代Y50型フーガが発売された。

これまでの伝統的な高級車の枠を超え、抜群の走行性能と快適性、質感の高いインテリアをもつ新型高級スポーティ セダンが日産フーガ。ネーミングは、音楽の形式「フーガ」(イタリア語でFuga)。複数の旋律を積み重ねた楽曲構成が、優美さとダイナミックさが調和し たこの車にふさわしいという発想から。

全車が平成17年排出ガス規制値から、NOx、NMHCの排出量を50%低減し、「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(U-LEV )」認定を取得、VQ25DE車は「平成22年度燃費基準+5%達成車」認定を取得。これによりグリーン税制の適用が受けられる。

フロント部分のデザインには、インフィニティや一部の日産のモデルでも採用されるダブルアーチフロントグリルが採用され、またテールランプの形状はV35型スカイラインおよびスカイラインクーペなどと共通のL字型となり、さらにGT系グレードにはLEDが採用され、点灯部分がV35型スカイラインセダン後期型やV36型スカイラインセダン/クーペと同様、丸型2連に配列されている。

エクステリアデザインはXV系とGT系で差別化がなされており、フロントグリル・バンパーなどの形状が変更されている。また、2005年8月に追加された「450GT」系モデルは北米仕様車と同一の大型化されたリアバンパーが装着された。

空力性能については、Cd値0.28(後期型Type Sは0.30)、フロントゼロリフト、オプションのエアロパーツ装着でCd値0.27、フロント&リアゼロリフトを達成している。

インテリアは、ホイールベースが長くとられ、また車高も高く設定されているため、室内空間はクラス最大で、さらには1クラス上のFセグメント車であるメルセデス・ベンツ Sクラス、BMW・7シリーズ、トヨタ・セルシオをも凌ぐ前後席ヘッドルーム、後席ニールーム、後席レッグルームを誇る。
なお、後席スペースはシーマやプレジデントなどを抑え、日産のセダンとして最大となる。

インパネについては前期型・後期型ともにほとんど変更がないものの、メーターやナビゲーション周辺の照明色が前期型ではオレンジが採用されていたが、後期型では紫系の照明に変更された

前期型のシート地にはブラック本革、ブラックモールジャカード/ネオソフィール、エクリュ本革、エクリュダブルラッセル、フォーブ本革の5種類が用 意され、またフィニッシャーにはピアノ調、メタル調、木目調(2006年5月の仕様向上で廃止)、本木目の4種類が設定され、メタル調パネルはブラック系 シートのみに、ピアノ調パネルはフォーブ系以外に、木目系パネルは全シート地に組み合わせられた。後期型ではフォーブ本革がブラウンセミアニリン本革に変 更され、全グレードで全シート地・フィニッシャーを選択できるようになった。

エンジンは、V型6気筒の3.5L(280馬力)と2.5L(210馬力)。3.5Lはフルタイム4WDの設定もあり、全てマニュアルモード付5速オートマと組み合わされる。

発売時にはV型8気筒エンジン搭載車の追加も発表され、2005年8月に先に北米仕様のインフィニティ・M45に搭載されるものと同型の4.5L VK45DE型エンジンを搭載した「450GT」シリーズが追加された。

ただしレスポンスと伸びを重視したため、北米仕様車の最高出力が340PSであるのに対して日本仕様車は333PSとなっており、また日米の車両騒音規制値の違いからエンジンサウンドは北米仕様車よりも大人しいものとなった。

またこのエンジンは280PSに馬力規制されているシーマに採用されているものとも同型であるが、吸気系やオイルパンが専用にアレンジされている。

バリエーションは、スポーティなGTシリーズとラグジュアリーさを加えたXVシリーズ。トップ モデルの350GTには、専用サスペンションに245ワイドタイヤ+19インチアルミ、アルミペダル、リヤアクティブステアを装備するスポーツパッケージ を、350VXには、後席専用装備のオーバーヘッドコンソール(読書灯、バニティミラー付)、リヤ電動サンシェード、後席パワーリクライニングシートなど を装備するVIPを用意する。

|グレード(2004年10月発売モデル)

  • 250XV (新車価格341万円)
  • 250GT (新車価格367万円)
  • 350XV FOUR (新車価格393万円)
  • 350GT (新車価格420万円)
  • 350GT FOUR (新車価格420万円)
  • 350XV (新車価格420万円)
  • 350GTスポーツパッケージ (新車価格441万円)
  • 350XV VIP (新車価格493万円)

マイナーチェンジ(後期型) 2007年(H19) 12月~

フーガ Y50後期型

2007年12月のマイナーチェンジでは前期型に用意された「XV」シリーズが廃止され、全車「GT」に統一された。ただし「XV VIP」については装備充実グレードの「GT Type P」に同等の装備が含まれ、これは4.5L車にも用意された。また、スポーティグレードのスポーツパッケージは「GT Type S」に名称を変更しており、2.5L車にも2008年6月に追加された。

「250GT」および「350GT FOUR」は引き続いて各種装備が省略されているものの、全グレードとも前期型に比べて装備内容が大幅に向上しており、それまで一部グレードでオプション であったナビゲーションシステムが、DVD方式からHDD方式に変更されて全車に標準装備となった。

また前期型では全車オプション設定であったインテリ ジェントクルーズコントロールに ついては、それまで低速追従であったものがナビ協調機能付全速追従に改善され、4.5Lエンジン搭載車全車および「350GT Type P」に標準装備となった。

さらに前期型では「450GT」のみに標準装備された助手席パワーオットマン機構についても、「250GT」、「250GT Type S」、「350GT FOUR」を除いて全車標準装備となった。

また外観についても、「Type S」および「250GT Type P」、「350GT Type P」を除き、全車新デザインの18インチアルミホイールを装着し、マフラーには全グレードにデュアルテールパイプフィニッシャーが装備された。

なお、 「250GT Type P」、「350GT Type P」に装着されるホイールは前期型と同じものであるが、「Type S」系に装着される19インチアルミホイールは新デザインのものとなっている。また、タイヤについては17, 18, 19インチホイール装着車とも、前期型と同銘柄を採用した。また、フェンダーミラーの設定を廃止した。

前期型の「XV VIP」に相当する「Type P」には、新たに専用のコンフォートサスペンション、オーバーヘッドコンソール、リア電動サンシェードなどを装備している。なおVIPエンブレムについてはツインモニターシステムとのセットオプションとなる。

前期型の「GT SPORTS PACKAGE」に相当する「Type S」には、2008年6月より2.5Lエンジン搭載の「250GT Type S」が追加された。新たに専用前後バンパー、パドルシフトなどが装着され、ヘッドランプにブラックアウト処理が施された。

|グレード(2007年12月発売モデル)

  • 250GT (新車価格396万円)
  • 250GT タイプP (新車価格420万円)
  • 350GT FOUR (新車価格449万円)
  • 350GT (新車価格451万円)
  • 350GT タイプS (新車価格468万円)
  • 350GT タイプP (新車価格533万円)
  • 450GT (新車価格571万円)
  • 450GT タイプS (新車価格602万円)
  • 450GT タイプP (新車価格627万円)